今週のお題は、“海を超えて旅に出る✈”ということで海外旅行ネタなのだが、海を超えるという表現であれば深海ネタもありなのではないだろうか? 『深海生物学への招待』 長沼毅 著 幻冬舎文庫 著者は、1961年、人類初の宇宙飛行の日(たぶん『地球は青かった』のガガーリンが宇宙へ行った4月12日)に生まれたそうだ。が、宇宙の方ではなく、深海の方へ挑戦している研究者である。 謎の深海生物チューブワームを中心に水深1000m以深の海洋世界に生きる様々な生物について、それらが生きる深海や熱水噴出孔という環境について、探査する潜水船についてが、なぜか詩や小説の一説をまじえて綴られている。長沼先生は、結構ロマン…