「きのことたけのこ、どっち派?」 ”私は、たけのこ派”と思わず、会話に参加しそうになった。小学生の男の子二人が、お菓子売り場にいる。質問した男の子は、たけのこ派で、私と一緒だった。 「じゃあ、コンソメとのり塩は、どっち派?」 同じ男の子が別の論争を聞き出す。そんな二択はあっただろうか?答える側は、いつでも彼と被らない答えだった。”どちらかというと、のり塩”と心の中で答える私と、論争を繰り出す彼とは、また同じ嗜好だった。 小さなスーパーに置かれているお菓子は限られている。異なるメーカーのポテトチップスがいくつか陳列されているが、どれも全種類は置かれていないようだ。とあるメーカーのポテトチップスが…