こんな世界になろうとは、夢にも思わなかった。 コロナウイルス、戦争、原発占拠、地震。。 次々に押しよせる現実が強烈すぎて、私の想像力が追いつかない。まるでディストピア小説のただ中に投げ込まれてしまった感じだ。悪い冗談であってほしい。 そのうえ、さまざまな情報(しかも真っ向反対の!)が飛びかう。ある情報だけを拠り所にできる人たちを羨ましくさえ思いつつ、彼らの心理も知りたいと思うから、ついつい追ってしまう。たぶん今ネット上で起こっていることは、人間の最も深い部分に触れることなのだ。情報を追えば追うほどに私はリアリティを失って、行き場のない諦めに似た空気に包まれる。漠然とした恐怖に煽られつつも、自分…