アフリカ大陸のルワンダ〜ブルンジ〜コンゴ民主共和国周辺に住む部族。
ルワンダでは人口の約15%を占める少数派。
もとは農耕民が多数だったとされる。
現在では言語、生活文化は多数派のフツ族と(外国人から見ると)ほとんど差異はない。
19世紀にベルギー人が同地域に入植した当時は、少数派のツチ族王朝が支配力を持っていたため、ベルギー人はそのまま植民地支配のうえでツチ族を優遇した。このためフツ族が不満を増大させたといわれる。
ルワンダでは1973年のクーデターでフツ族が政権の主流派となって以降、ツチ族との民族紛争が激化。
1993年に一度和平合意が持たれたが、1994年に大統領が事故死したことを原因に民族紛争が再度激化。フツ族による大量のツチ族虐殺が行なわれた。死者数は不明だが50〜100万人に及ぶと推定される。