病気療養のため、当分の間音楽活動を休止すると宣言したバレンボイム。日本のクラシックファンにとっては、さしずめ12月に予定されているシュターツカペレ・ベルリンとの来日公演がいったいどうなるのかが最大の関心事であったが、このたびC・ティーレマンが代理を引き受けて指揮することが主催者から正式に発表された。 うーーん、なるほどそうきたか・・・。 私はてっきり公演そのものが中止になると思っていた。 これは、ただのシュターツカペレ・ベルリンのコンサートではない。“バレンボイムが振る”シュターツカペレ・ベルリンのコンサートである。指揮者バレンボイムこそが公演の目玉であり、聴衆は彼の出演に対して高い金を払う。…