本名鄭東和。1964年横浜生まれ。思春期にYMOなどのテクノポップに多大な影響を受ける。その後1987年に渡米しニューヨークでDJとして活動。1990年ディー・ライト("Deee-Lite")のメンバーの一員としてデビュー。グループとして三枚のアルバムをリリースした後1994年にソロ活動を開始。様々な名義を使い分けて自身の作品をリリースする傍ら、様々なアーティストのリミックスも手掛けワールドワイドに活動を行うクリエイターの一人である。
こんばんは。キタダハルキです。 今日は大寒付近でありながら、またポカポカした陽気で気持ちが前向きになっているんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。 さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。 今日のキーワードは…【わかりやすいからみんな聴いてくれ!】。 それではレビューしていきたいと思います。
97年リリースのテイ・トウワ別名プロジェクトの1st。このプロジェクトでは既に3作品がリリースされていますが、今回初めて手に取りました。 企画ものの色合いが濃いかと思っていましたが、この1stは結構ソロ作品のその後の方向性も示唆している内容となっています。テイ・トウワの作品は基本的に様々なゲストを招いて、そのコラボレーションの中で構築されているものなので、本作でも基本的なスタンスは変わりません。ただ、ソロ作品ではあくまでテイ・トウワのコントロール下においた手の届く範囲でのパッケージがなされているのに対して、こちらのプロジェクトではもう少し突き抜けた、自由な展開がなされているように感じました。 …
小さいレコード針が盤面にタッチして音が出るプロセスを含めて“触れる”音楽が好き テイ・トウワが9月6日にアルバムを2枚同時にリリースした。2021年の前作『LP』の続編となる『TOUCH』と、自身初の全編インスト・アルバム『ZOUNDTRACKS』だ。編集部は、自然に囲まれた環境にあるテイの活動拠点、VU STUDIOでインタビューを敢行。アナログ・レコードへの愛情や、細野晴臣、高木完、小山田圭吾らとの制作エピソードを交えた『TOUCH』全曲解説、そして尊敬する音楽家、高橋幸宏や坂本龍一への思いなど、テイが何を思い、何を考えて2つの作品へ向き合ったのかじっくり読んでほしい。 Text:Kana…
テイ・トウワの2枚同時リリースの新作。もう一方はインストの作品でした。 感触的には細野晴臣のCM集、『コインシデンタル・ミュージック』に似ていて、素材としての小品が集まった作品のように感じます。YMO散開後に細野晴臣は2つのレーベルを立ち上げましたが、ひとつがノン・スタンダード、もうひとつがモナド・レーベルでした。『コインシデンタル・ミュージック』はモナドから出ていますが、どちらかというと本作もそちらに近い。 『TOUCH』が様々なゲストを招いた表のアルバムだとすると、こちらは一人で作り上げた裏の作品。太陽と月、躁と鬱、色々と言い方はありますが、コロナがずっと続いていたら恐らくこうした一人で創…
テイ・トウワの新作がリリースされました。しかも2枚同時リリース。ここへ来てこの制作意欲は凄いなあ、と思いましたが、聴いてみるとこれが非常に音が重かった。とても重厚な作品です。 METAFIVEのラスト・アルバム『METAATEM』でのテイ・トウワの作品は非常にポップで軽快なイメージの楽曲でしたので、この新作でもそうした展開を予想していました。しかし、そうはなっていなかった。相変わらずゲストは多彩で毎回楽しいんですが、音が非常にシリアスです。 聴きながら考えていたんですが、この感触はYMO散開後の坂本龍一の『未来派野郎』や細野晴臣の組んだユニットFOEに近い。あの頃の二人の音に漂う重厚なイメージ…
サウンド&レコーディング・マガジン2023年10月号の表紙と巻頭にテイ・トウワが登場! 2021年の前作『LP』続編となる『TOUCH』と、自身初の全編インスト・アルバム『ZOUNDTRACKS』を9月6日に同時リリースするテイに、自然に囲まれた環境にあるVU STUDIOにてインタビューを敢行しました。 アナログ・レコードへの愛情や、細野晴臣、高木完、小山田圭吾らとの制作エピソードを交えた『TOUCH』全曲解説、そして尊敬する音楽家、高橋幸宏や坂本龍一への思いなど、2つの作品にどう向き合ったか、語っていただきました。 特集は、ストリーミング配信やBluetooth経由でのリスニングなど、音楽…
私がこの『高坂凪穂のおすすめ音楽』というブログで取り上げている広末涼子さんの不倫相手の鳥羽周作さんのフランス料理店sioの感想を綴ったブログを読んで大変驚愕しました! ところで序盤に「雑然とした雰囲気」と述べましたが、その一翼を担うのが大音量のBGM。古いJ-POPを不気味にアレンジしたものであり、食事に全く合いませんでした。まさかフランス料理屋で今田耕司の「ナウ ロマンティック」を聴くとはね。 今田耕司さんがKOJI1200*1という名義で、テイ・トウワさんのプロデュースでリリースした『ナウ・ロマンティック』をSpotifyで聴いて大爆笑しました! だってこの曲がフランス料理店で流れるんです…
昨日は嫌なことがあったので音楽で消せるかな、と思って聴いていますが、なかなかそうもいかないですね。 テイ・トウワの新作がリリースされました。手にしたのはCDですがタイトルは『LP』。昨今の情勢を反映してリリース形態の最終形はアナログを想定しているそうですが、自分の視聴環境からCDを選択せざるを得ませんでした。アナログは単価も高いですよね。 音はテクノの伝統芸というものが仮にあるのなら、殿堂入りしそうなクオリティとプロダクション。細野晴臣も高橋幸宏もボーカル・ゲストに呼びつつ、マスタリングは砂原良徳ということで布陣は完璧。音の質感も適度な強さで、かつ収録時間も35分とコンパクト。 アナログ想定な…
2枚目は主にリミックスの音源を集めたもの。YMOやスケッチ・ショウ、ピチカート・ファイヴに始まって、キリンジ 、ボニー・ピンク、スチャダラパーからムーンライダーズ、CHARA、NOKKOまでと、ビッグネームが目白押しのラインアップです。 恐らく制作された年代も90年代から21世紀まで様々なはずですが、驚くほど音に統一感があって、全く時代を感じさせません。音の質感が一貫している。どれも硬質でポップです。そして素材が何であってもやはりスタンスが全て一緒。このクールで抜群の安定感が活動を長く保っている理由かもしれません。 そんな中でも今回初めて聴いたアユセ・コズエの「Boyfriend」と平田志穂子…
テイ・トウワのプロデュース、リミックス等の外部仕事集が出ました。2枚組で、1枚目は作曲等まで関わったもの、2枚目はリミックスが中心の編集です。 テイ・トウワは師匠の坂本龍一と同じく、歌詞に全く無頓着な人で、ボーカルは音楽の一部として割り切っています。従って、意味などどうでもいい。あくまで「音」として扱う。これはある意味ストイックな音楽への接し方だと思います。 1枚目は比較的吉本色が強いんですが、そんな中でもGEISHA GIRLSを筆頭に徹底的に素材にクールに接している姿が印象的でした。たとえ相手がどんな大物であっても、あくまで歌い手は素材でしかない。他の要素と徹底的にフラットに並べて、楽曲と…