著者は『生存者ゼロ』で2012年に第11回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。 本書は 2014年7月に単行本で刊行された第2作。現在、宝島社文庫化(2015/3/5) されている。 本作は自衛隊の出動をテーマとした小説。それも東京都内に中隊規模で潜入し戦術兵器を携えたテロ組織の攻撃を受けるという設定の戦闘シミュレーション・シナリオである。 読み始めるとかなり破天荒な想定と思え、馬鹿らしさを感じる側面があるかも知れない。だが読み進めていくと、おぞましいリアル感が湧いてくる作品に仕上がっている。 勿論、この前提となっている様々な条件が、現実的にどこまで組み合わせとして成立し、この事態が発生す…