8月下旬から9月初旬にかけてのロンドン滞在は、漠然とだけれど、どこか深いところで自分を変えてくれた気がします。たくさんの絵を見たからとか、観光名所を巡ったからではなく、短期間とはいえ日常生活に身を置き、雑多な現実を受け入れて対応した経験が、自分の中で新しい土壌を耕してくれたような。 滞在中の移動手段はもっぱら地下鉄、バス、徒歩でした。地下鉄の古い路線はたいていの車両に落書きがあり、窓ガラスは汚れて曇り、さまざまな肌の色の老若男女が乗り込んできます。ファッションは自由に自己主張しているので、どんな奇抜な格好でも見咎める人はいません。 日本では電車内で私語する人は少ないのに対し、イギリス人は普通に…