Charles John Huffam Dickens, 1812-1870
19世紀イギリス小説の大家。特に長編小説を得意とし、緻密な描写力で当時のロンドンに住む人々を描き出した。労働者階級を主に描いた彼の作品は、当時は単なる通俗小説とも目されたが、死後しばらくしてから評価が高まった。ドストエフスキーからジョン・アーヴィングまで、後の小説家たちに影響を与える。
ディケンズ『二都物語 (下)』光文社古典新訳文庫訳: 池央耿(いけひろあき)2016Charles Dickens, "A Tale of Two Cities," 1859---------------------------------------------結論として,ディケンズよりも翻訳が自分にはあいませんでした.おそらく代名詞か何かの指しているものを私が何度かとりちがえていて文意を読み取れませんでした.岩波文庫で読んだいくつかはふつうに把握できたので,光文社版があわなかったのでしょう.それでも,おもしろい小説でした. 『二都物語』 フランス革命の中心部にいる人々がそれぞれの思いで支配…
ディケンズ『二都物語(上)』訳:池央耿(いけひろあき)2016Charles Dickens, "A Tale of Two Cities," 1859 昔は,岩波文庫があったように記憶しているのですが,今はないので「新訳」ということで「光文社新訳文庫」. 年のせいで,この翻訳が気になって話がわかりにくいです.読み始めて,しまった,と思いましたがしかたがありません. ** なっとくがいかず図書館にないと思いながらも図書館にいくと新潮文庫の旧版がありました. **たとえば光文社文庫2016,池訳「事情を知らぬ他者には理解し難いことながら,炎天燃えるごとき夏の日に三百マイルの彼方からバスティーユ監…
引き続きちまちま読んでますが、年末年始はあまり読めなかった… 「世界怪談名作集(上)」岡本綺堂編・訳(河出文庫) むかーし買ってたのを忘れてて本の山から発掘したのを初読。しかし(上)とあるのに下巻がうちにはないぞ。買うか。本書は綺堂自身が訳出した、欧米の文豪による怪談の傑作集。傾向として、ホラー味よりはスーパーナチュラルやダークファンタジー風味がまさるのが向こうの怪談ですが、ここに収録されているディケンズの「信号手」という短編は一風異なり、鉄道の信号係を襲う怪異について何ら合理的な説明を加えず、そこに不気味な暗合があった事実のみを淡々と書いて不可解さや不条理さをそのまま提示しており、それがため…
www.youtube.com チャールズ・ディケンズは読めば必ず面白いけど それほど読まれてはいないと思います。 19世紀のイギリスの作家ですが よく映画化もされています。 「クリスマスキャロル」は たいていの人が知っていると思います。 あとは「オリバーツイスト」 これも映画になりました。 映画もいいのですが読んでも面白い。 「二都物語」や「大いなる遺産」 も読んだら絶対面白い。 さて今日の一押しは 「デヴィッドコッパーフィールド」 です これは心に残ります。 日本では純文学と大衆文学に分けていますがこれは 大衆小説です。 分けることはナンセンスという意見もありますが カフカとディケンズが同…
たとえば カフカとトーマス・マンは同じ作家といってもずいぶん違う カフカとバルザック、ディケンズになるとまるで違う ということで普通は その違いについて考察がなされて いろんなことが語られるものだ でも カフカやトーマス・マンやバルザックやディケンズたちは みんな物を書く人たちで 物を書くのが好きで 物を書かずにはいられなかった人たちだ で 世の中には 物を書かない ブログも書かない 日記も書かない Facebookも Twitterも書かない人たちが 膨大にいる 一番の研究対象としては この物を書く人間と書かない人間の対比ってことになるんじゃないだろうか 純文学ランキング
イギリスの文豪ディケンズの自伝的傑作小説「デイヴィッド・コパフィールド」を読み終わりました。 いや~、難しかった! 個人的には今まで読んだ洋書の中で一番難しかった気がします。 大学で英文科などに通っていた方ならこれくらいのレベルの文章も読んでいたのかもしれませんが、私は今まで現代物しか読んでこなかったのでかなり上級に感じました。 初めはAudibleだけで聞いていました。 translators-life.com でも意味を追えなくなってきて、Kindleを目で追いながらAudibleを聞く方法に変更。 それでも5ヵ月半もかかってしまいました。 波瀾万丈でストーリーはおもしろいのですが、単語は…
ディケンズさんの初期の作品。 おおよそ200年前のものです。 移動手段は馬車。 夜の灯りはロウソク。 お風呂に入っている様子はありません。 みなしごのオリバー・ツイストは10代前半。 いつもお腹を空かせています。 社会の底辺で生き続けるオリバー。 自分の意思とは関係なく不思議な出来事に巻き込まれてゆきます。 次第に明かされる出生の秘密。 上巻の伏線はいったいどうなるのか。 現代版にアレンジしても面白くなりそうです。 オリヴァー・トゥイスト(上) (ちくま文庫) 作者:チャールズ・ディケンズ 筑摩書房 Amazon オリヴァー・トゥイスト(下) (ちくま文庫) 作者:チャールズ・ディケンズ 筑摩…
先日とうとう40歳に! やだー、信じられない! でも白髪は増えるし、突然乾燥肌になって体中かゆいし、 胃の調子が悪くて満腹まで食べると吐くし、ああもう 若くないんだなってのを日々痛感するわ! せめて筋トレはしないとな~。 足腰弱くなっても、基本独女はだれも頼れないからね!! ルームランナー買うか検討中! 40歳の誕生日はいつものごとく何もなくさらっと終わった けどw先月注文した本がやっと届いて、自分へのプレゼント みたいになったわ! ディケンズの二都物語!! 大好きな作品で、一度は原文で読んでみたいなぁと 思っていた。 ディケンズといえばクリスマスキャロルとかオリバーツイスト とか、ほかにも有…
今日は遅番だった。朝、clubhouseで開かれていたジュディスさんの部屋に入る。そこで英語で話をする。ジュディスさんは私が自分の英語に自信を持てていないという話をしたら、いろいろアドバイスを下さった。もちろんありがたいことだと思うのだけれど、昨日も書いたけれど私は自分の英語が自信がないならないで開き直ろうとも思っている。破れかぶれで話すというか、流暢に喋れなくとも気の利いたことを言えなくとも、それが自分の英語なのだからしょうがないと居直って喋ろうとも思っているのだった。そうすればきっと悪いようにはならない、と。その後イオンに行き、ジョン・アーヴィング『未亡人の一年』の続きを読む。ああ、アーヴ…
石塚裕子訳『デイヴィッド・コパフィールド(二)』母の再婚相手とその姉の虐待のわなから逃亡したデイヴィッド・コパフィールド.金銭を奪われ,服をうり,浮浪児同然で伯母の家にたどりつく. 『デイヴィッド・コパフィールド(二)』岩波文庫 伯母は読者の期待通りの変人で信念の人であり,デイヴィッドを,継父から守ろうと決断する.**私たちは,ここでいくぶんかの安堵をえる.この第二巻(13~24章)は,少年が思い描く社会と未来が現実と衝突しつながろうとする思春期が描かれる.そこには,若い自由がまっている.**主人公は,新しい人たちに出会い,片思い的憧憬もしくじり,尊敬する兄的存在のスティアフォースやなつかしい…
今、『夜明けの光芒』の原作本、ディケンズ著『大いなる遺産』を読みました。 感想を書く時間が無い!! 近いうちにhappyの読書ノートにUPできたらいいなぁ… とにかく、この物語の登場人物、それぞれどなたが演じられるのか、早く知りたかった! 今日の発表にワクワクしています。 目次: 納得の配役! 瑠璃花夏ちゃんは波線上ヒロイン!! 不朽の名作と呼ばれるだけあってピップの波乱万丈の人生は読まされます 配役チェック! フィリップ・ピリップ(ピップ) 暁千星 エステラ 瑠璃花夏 ジョー・ガージャリー 美稀千種 エイベル・マグウィッチ 輝咲玲央 モリー 紫りら ジャガーズ 朝水りょう ジョージアナ・マラ…
昨日は終日雨でしたね。 久永さんのライブに行ってきました。 前日は「ラビバニ」ライブで夜の9時まで レミューズカフェさんにいたので、 ライブはノツコテ状態やったんですけど、 それでも行く気になりました。 週明けの締め切りがないという気楽さがまずあって、 亀楽で、久永さん、となると、 行きたくなってきました。 なにせぼくの苦手なさだまさしの歌も、 久永さんのカバーだと聴けるんですから、 久永さんの歌はぼくにとって、 浄水器のフィルターみたいなもんかも。 その清浄さ(声も、うたい方や姿勢も)が、 久永さんの魅力だと思うんですね。 亀楽の玄関に緊急告知が! ギリギリまで値段の据え置きに努めてまいりま…
貧しい鍛冶屋のジョーに養われて育った少年ピップは,クリスマス・イヴの晩,寂しい墓地で脱獄囚の男と出会う.脅されて足枷を切るヤスリと食物を家から盗んで与えるピップ.その恐ろしい記憶は彼の脳裏からいつまでも消えなかった.ある日彼は,謎の人物から莫大な遺産を相続することになりロンドンへ赴く.優しかったジョーの記憶も,いつか過去のものとなっていくが――. 労働者階級と貴族階級の対立ではなく,貴族に背丈を合わせようとするスノビズムの悲哀が扱われる.貧しい鍛冶屋ジョーの養子となった少年ピップは,富豪の老婆ミス・ハビシャムの養女エステラに,否応なく惹きつけられる.高慢にして冷酷なエステラは,ピップを翻弄した…
あっ、パソコンが壊れた! と叫んだのは、たしか13日ならぬ5日の金曜日だった。ひさしぶりにデスクまわりを掃除していたら、なにかの拍子にパソコンが前向きに倒れ、液晶画面が文鎮と激突! しばらく再起動を試みたものの、素人目にもオシャカになったとわかる。翌日量販店に駆けこんだが、古い型なので修理に出しても代替部品が保存されていないだろうという。しかたなく、買い換えることにした。 きのうの午後、データ移行済みの新品を持ち帰ってからも四苦八苦。きょうになってもまだ、連絡先のメルアドやお気に入りのサイトを復元できないなど、いくつか不具合の箇所がのこっている。 というわけで突然やってきたこの「春休み」、災い…
漫画「バーナード嬢曰く。」施川ユウキ(一迅社)に登場していた書籍の中でとても気になった「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ/山田蘭・訳を、3月中旬図書館で借りた。 年度末バタバタしていてなかなか読めなかったので貸し出し延長してもらい、本日ようやく読み終えた。 読み進められなかったのはただただ自分の怠惰によるもの。 2018年9月初版、「このミステリーがすごい!」(宝島社)、「週刊文春ミステリーベスト10」(週刊文春)、「2019本格ミステリ・ベスト10」(原書房)、「ミステリが読みたい!」(ハヤカワ・ミステリマガジン)のナンバー1に輝いた作品がつまらないわけがない。 上巻は一気に読み終…
ストリップティーズとW・アレンのティーズ 誤訳字幕 スポンタニティということ ウディ・アレンの素顔をのぞく シゴニー・ウィーバー 映画を見るたびにぼくは少年に戻って行く: マイ・ティージング・ハート 作者:武市 好古 話の特集編集室 Amazon ストリップティーズとW・アレンのティーズ ティーズ(tease)ということばがある。これは、いじめる、悩ます、からかう、ひやかす、なぶる、などの意味が一般的には知られているが、ぼくはこのことばから、どういうわけかすぐ「じらす」という日本語を想像してしまうのだ。 (略) ぼくにとってのティーズは、ストリップティーズのティーズなのである。(略) お客をじ…
新雑誌「イコール」創刊パーティが外苑前のシェアラウンジ神宮前内FlatBaseで盛大に行われました。 第一部。 『イコール』編集長の橘川さんの創刊の趣旨説明と来賓の紹介を兼ねたアジテーション。 私の『イコール』(知研責任編集)の「アクティブ・シニア革命」のアジテーション。「新しい世界の胚芽となるすてきな集団、すてきな関係のネットワーク、さまざまな場所で、さまざまな仕方で、いたるところで発芽させ、増殖し、ゆるやかに連合する」「一人の人間が、一年間をかけて一人だけ、ほんとうに深く共感する友人を得る、、、、100年で100億人。速い革命、、破壊する革命ではなく、創造する革命」 田原真人さんの『イコー…
宇宙人のliynだよ。 僕が今調査しているヴィクトリア女王の時代は、産業革命の時期に重なってる。 イギリスでは1825年にストックトン-ダーリントン間で鉄道が開通したし、1842年には女王が初めて機関車に乗車している。 また、19世紀初めに22%だった都市人口は、世紀終わりには77%まで増加したと言われているよ。 イギリス経済は1840年頃から失速し始め、工業力ではアメリカやドイツに抜かれていくことになるんだけど、ロンドンは金融の中心であり続けた。 ロンドンは1858年に人口232万人を誇った。 そんな一見華やかな時代の、もう一つの側面が貧困なんだ。今回は、この時代の貧困や都市の劣悪な環境につ…
Spirited Away: Dream Work, the Outsider, and the Representation of Transylvania in the Pied Piper and Dracula Myth in Britain and Germany サム・M・ジョージ Sam M George萩原 學(訳) 訳注: 以下は ACADEMIA(要登録) にある Sam M George 先生の論文を、ご本人の許可を得て翻訳公開するものである。豊富な文献を参照しているため、ポインタ集としても便利な筈だが、訳者も全ては存在を確認できておらず、邦訳されたものはごく少数に過ぎな…
⑤チャールズ・ダーウィン『種の起源』(1859年) 科学と宗教が未分化だった時代 17世紀、ニュートンもハレーも自分たちが(現代的な意味での)「科学」を研究しているという自覚はありませんでした。なぜなら、当時は科学と他の諸分野が分離していなかったからです。たとえば「Scientia est potentia」というラテン語の格言は、「知識は力なり」と和訳されます。ラテン語の「scientia」は英語の「science」の語源ですが、もともとは「知識」全般を意味する単語だったのです。現代的な「科学」の概念が確立したのは19世紀です。 ニュートンもハレーも、天地創造のときに神が定めた天体の運行規則…
早起きをしてローマへ! イタリアへ行こうと思い立ったときは、フィレンツェとベネチアだけ……と思っていましたが、ガイドブックを読んでるうちにやっぱりローマも!となってしまいました。 魔性の都だわ、ローマって。 サンタルチア駅でサンドイッチを買い、特急へ乗り込みます。 ベネチアからローマまで約4時間、ビジネスシートでまったりと向かいます。 車窓から見る景色。 雲が山にかかっている美しさ。 向かう道中で、初めて「ローマの休日」を観ました。あまりにも名作すぎて車内で泣いてしまった……。 映画の余韻に浸っていると、あっという間にローマに到着。 ローマではスリが多く、安全面を考えて市内移動は観光バスとタク…
こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 公衆衛生と功利主義 2012年は英国の文豪チャールズ・ディケンズの生誕200周年だ。 彼の『オリバー・ツイスト』や『クリスマス・キャロル」などの小説の舞台になっているのは、まさに近代の公衆衛生が生まれようとしていた19世紀前半の英国社会である。 この時期、英国では産業革命の影響によって大量の労働者が都市に流入し、その住環境や工場の衛生状態が社会問題になっていた。 19世紀以降、ロンドンやマンチェスターやリバプールといった都市に…
「ダイバーシティ」は現実の「人類補完計画」 Things about “diversity” nobody wants to talk about 文字数 8,724字 *長いので、このブログを覚えて、いつか時間があるときに見に来ていただけたら嬉しいです(頻繁にアップしていないので) 真剣な論理です。 みなさんこんにちは、お久しぶりです。鎌倉です。 Hi, everyone. This is Kamakura. It’s been a while since last time I posted -_- 作文が難しくて、意外と内容も長くなり、毎日書いたり削除したりしてましたTT The ess…
中国軍のチベット人兵士。 その1. コンテキスト 2024 年 3 月 8 日マルコ・レスピンティA+ | あ- 中国人民解放軍に入隊したチベット人に関する独占レポートby「Bitter Winter」。 しかし、まずその地域の地理と地政学を理解する必要があります。 マルコ・レスピンティ著 第 1 条/2 CIA が作成した 2006 年の中国とインド間の「実効支配線」の地図。クレジット。 中華人民共和国 (PRC) は、自国民、近隣諸国、そして全世界と常に戦争状態にあります。本質的にイデオロギー的であり、手段と目標において革命的であり、常に攻撃的であり、その戦争はさまざまなレベルで行われ、さ…
안녕하세요 アンニョンハセヨ~ (こんにちは) 移動中に読み進めて、読了しました! すごく良かったです。なんというか、ちゃんと事件の顛末が明かされて、解決する。探偵が、幕引きしてくれる。王道のミステリーでした! カササギ殺人事件 下 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 東京創元社 Amazon タイトル:カササギ殺人事件 下 発行年月日:2018年9月28日 初版、2018年11月9日 5版 著者:アンソニー・ホロヴィッツ 訳者:山田 蘭 発行所:東京創元社 (「カササギ殺人事件 下」奥付より抜粋) 感 想 (ネタバレなしで!🍐) すごくフェアでした…