→ディープ・インパクト
1998年のアメリカ映画。
同年に公開された【アルマゲドン】とよく似た題材のSF映画。
地球に激突する軌道を持つ彗星を宇宙船が撃破するという、日本のSFアニメ*1を知る人間からみると、どこか懐かしい気分にさせてくれる展開が好いとする意見もある。
*1:いうまでもなく宇宙戦艦アニメの代表作である作品群の中でも最高傑作とも言える作品のことである。
ディープインパクトは栗東トレーニングセンター池江泰郎厩舎に所属していた競走馬。サンデーサイレンスを父に持つ市場取引馬であり、セレクトセールにおける当歳時の落札価格は7,000万円。2004年12月に2歳でデビューするとクラシックへ順調に駒を進め、2005年に史上6頭目となるクラシック三冠馬に輝いた。
シンボリルドルフ以来史上2頭目となる無敗の三冠馬として2005年社会現象的に注目される存在となったが、この年締めくくりの有馬記念ではハーツクライに破れ生涯初の黒星を喫した。なお主戦である武豊騎手は皐月賞における同馬の走りを「飛んでいる」ような走りと表現しており、以来ディープインパクトの走りは「飛ぶ」と表現されるようになる。有馬記念の敗戦の弁では「今日は飛ばなかった」と評した。
明けて2006年、古馬としては天皇賞(春)、宝塚記念を難なく制し、優勝すれば日本調教馬として初となる凱旋門賞の制覇に向けファンはもとより関係者も各種マスメディアも空前の盛り上がりを見せた。現地での評価も高く、優勝もしくはそれに順ずる成績が期待されたものの、2006年10月1日の凱旋門賞は結果3位に敗れた。それから僅か十日後の2006年10月11日、オーナーの金子真人氏が池江泰郎調教師を通じて年内限りで現役を引退させる意向を明らかにした。同年10月19日、フランスの競馬統括機関フランスギャロより、禁止薬物であるイプラトロピウム*1が検出されたと発表され、11月16日に凱旋門賞失格の裁定が下り、薬物管理への懐疑も含め世論はネガティブな論争に暗転した。
帰国後はジャパンカップ、有馬記念を危なげなく制しシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、アドマイヤドン*2に続く四頭目の七冠馬に輝き、2006年12月24日の有馬記念を最後に引退、同日の最終レース終了後にそのまま引退式が行われた。引退後は総額51億円の種牡馬シンジケートが組まれ社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。206頭の牝馬と種付けを行い、2008年に初年度産駒が誕生している。
JRAは2008年5月8日に2008年度顕彰馬選定記者投票の結果、ディープインパクトが選定されたと発表した。同馬は投票者数(186名)の4分の3以上(140票以上)という選定基準を満たす161票(得票率86.6%)を獲得し、2004年のテイエムオペラオー以来となる歴代28頭目の顕彰馬となった。
菊花賞での歴代最低配当(キタノカチドキの単勝1.2倍を更新)。
クラシックレースでの単勝元返しは1957年の桜花賞以来2頭目(ミスオンワード以来48年振り)。
春の天皇賞の単勝支持率も歴代1位の75.3%を集めた(40年マルタケの71.5%を更新)。
宝塚記念単勝支持率も史上最高の75.2%(61年シーザーの72.4%を更新)。またこの宝塚記念で獲得賞金が10億円を突破。これは史上最速の記録となる。
ジャパンカップの単勝支持率61.2%および単勝配当130円も史上最高記録(いずれも00年テイエムオペラオーの記録を更新)。
年月日 | 競馬場 | 距離 | 競走名 | 格 | 着順 | 騎手 |
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2004年12月19日 | 阪神競馬場 | 芝2000 | 2歳新馬 | 新馬 | 1 | 武豊 |
2005年1月22日 | 京都競馬場 | 芝2000 | 若駒S | OP | 1 | 武豊 |
2005年3月6日 | 中山競馬場 | 芝2000 | 弥生賞 | GII | 1 | 武豊 |
2005年4月17日 | 中山競馬場 | 芝2000 | 皐月賞 | GI | 1 | 武豊 |
2005年5月29日 | 東京競馬場 | 芝2400 | 日本ダービー | GI | 1 | 武豊 |
4ヶ月間休養 | 調整 | |||||
2005年9月25日 | 阪神競馬場 | 芝2000 | 神戸新聞杯 | GII | 1 | 武豊 |
2005年10月23日 | 京都競馬場 | 芝3000 | 菊花賞 | GI | 1 | 武豊 |
2005年12月25日 | 中山競馬場 | 芝2500 | 有馬記念 | GI | 2 | 武豊 |
3ヶ月間休養 | 調整 | |||||
2006年3月19日 | 阪神競馬場 | 芝3000 | 阪神大賞典 | GII | 1 | 武豊 |
2006年4月30日 | 京都競馬場 | 芝3200 | 天皇賞(春) | GI | 1 | 武豊 |
2006年6月25日 | 京都競馬場 | 芝2200 | 宝塚記念 | GI | 1 | 武豊 |
3ヶ月間休養 | 調整 | |||||
2006年10月1日 | ロンシャン競馬場 | 芝2400 | 凱旋門賞 | GI | 失格*3 | 武豊 |
2006年11月26日 | 東京競馬場 | 芝2400 | ジャパンカップ | GI | 1 | 武豊 |
2006年12月24日 | 中山競馬場 | 芝2500 | 有馬記念 | GI | 1 | 武豊 |
サンデーサイレンス *Sunday Silence |
Halo | Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well | Understanding | Promised Land | |
Pretty Ways | |||
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||
ウインドインハーヘア *Wind in Her Hair |
Alzao | Lyphard | Northern Dancer |
Goofed | |||
Lady Rebecca | Sir Ivor | ||
Pocahontas | |||
Burghclere | Busted | Crepello | |
Sans le Sou | |||
Highclere | Queen's Hussar | ||
Highlight |