デジタル政策の世界に20年以上身を置いていて、一番悩んでいるのは「政治の世界自体がアナログ」なこと。マイナンバーの活用が進まないとか、紙の書類による申請が義務付けられているとか、表面上の議論は多いが本質には届いていない。選挙だって、ポスター・リアル集会・街宣で得た情報をもとに、有権者は足を運んで投票する。直接買収などに使わないにしても、政治にはカネがかかる(*1)。 選挙のデジタル化を思っていたら、YouTuberが選挙をジャックするような悪い面ばかりが先行している。デジタルに詳しい政治家も多くはなく、デジタル面での政治改革は起きそうもないと、半ばあきらめていた。 ところが、20日公示の東京都…