もう覚えていない人もいるかもしれないが、岸田政権の発足時に「デジタル田園都市国家」という構想があった。デジタルの力で地方が主役の社会を作るというもの(*1)で、例えば光ケーブルの密度が少ない日本海側にも、ケーブル等の基盤整備を行うということは聞いていた。ただどのような応用分野が促進されるのかについては、あまり知られていない。今回その一環を教えてもらう機会があった。その中心は、群馬県前橋市。 隣に新幹線が通る高崎市があるせいで、日本中でも地味な県庁所在地と言われている。そこでデジタル共助社会を実現する実証事業が、かなりの完成度で行われていた。種々のコミュニティをネット上で作るにあたり、誰もが繋が…