The Duellists
1800年のフランス。大尉デュベールは、特に理由も無いのにフェロー中尉に決闘を申し込まれる。フェローを打ち負かすデュベールだったが、これを契機にフェローは執念深く幾年にも渡ってデュベールに決闘を申し込み続ける。フェローから逃れるべく出世の道を進むデュベールを、フェローも出世して追い掛けて来るのであった。
長年に渡って延々と決闘し続ける男たちを描いた、リドリー・スコットの長編劇映画デビュー作。独特の映像美がカンヌ映画祭で注目されて新人監督賞を受賞、次回作『エイリアン』登板の布石となった。アメリカではアートシアター系の劇場で公開されたが、スコットはこれに不満で、本人としては西部劇のつもりで撮ったのだという。自分の意思とは関係無く決闘に憑かれていくデュベール役キャラダインと、偏執狂的なフェロー役のカイテルは共に好演。