幽霊とか怪奇現象とかそういうものじゃない怖い話、人間心理に蔓延る暗黒面を書いた怖い話好きだ。 よくいうイヤミスのようなものだけど、ミステリは特に必須でもなくて、でも日本のものじゃないのがいい。 海外文学でなくてはだめ。日本の厭な話とかそういうのはど真ん中にダメージを喰らいそうなので避けたい。 海外文学でも古いのがいい。舞台設定が自分が生まれる前であると尚よい。 ちょっとファンタジーとかSFが混ざってて非日常感があると尚更よい。それが私が怖い話厭な話を楽しめる距離感。 そんな私にぴったりなのがデュ・モーリアの作品だ。 ヒッチコックの映画『鳥』の原作を書いた作家でもあることからわかるように、人間心…