C・P・テイラー作、ドミニク・クック演出、デヴィッド・テナント主演、ナショナル・シアター・ライブ、2023年。京都と神戸ではまだ上映中。 (これもシェイクスピア作品ではありません。) 今年、いやここ数年で観た演劇(といっても配信・放送で)のなかで一番重くてキツい話である一方、演劇ならではの作りと演者達が見事でした。話がつらいので演劇的に面白く思う感覚と引き裂かれてしまうほどです。 Trailerを観ていて、多分、マルティン・ニーメラーの詩『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』みたいな話なんだろう……と想像(覚悟)して行ったんですが、それ以上にダメージを感じる話でした。いくつか観た劇団チョコレー…