レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「トム・ジョーンズの華麗なる冒険」(1963)です。 監督がトニー・リチャードソン、英国フリーシネマ運動の旗手と言った方が通りが良いと思います。同じような監督にカレル・ライス(土曜の夜と日曜の朝)、リンゼイ・アンダーソン(孤独の報酬)達がいました。同じような運動は、フランスでも起こっており、それはヌーベルヴァーグと呼ばれていました。日本でもありましたが。 リチャードソン監督は「怒りを込めて振り返れ」「長距離ランナーの孤独」「蜜の味」で力量を上げて、暗く重いそしてシニカル、体制批判、アンチ・エスタブリッシュメントとい…