エチレンに塩素を3個付加してできる有機塩素化合物。CCl2=CClH。略称トリクレン。 有機溶剤として多様な用途がある。油性の化合物を洗い流せるという特性を持つ。ただ、発がん性、催奇形性、変異原性も持つので取り扱い注意の化学物質である。 なお、よく似た物質としてテトラクロロエチレン(パークレン)がある。こちらは付加される塩素が4個で、主にクリーニングに用いられる。 よく、工場の跡地で土壌汚染物質として見付かるのが、これらである。
2021年4月から土壌のカドミウムとトリクロロエチレンの基準値が改正になりました。 それに伴って、カドミウムの溶出と地下水の測定方法からフレーム原子吸光法が無くなりました。 環境省_土壌の汚染に係る環境基準についての一部を改正する件等の公布及び意見募集(パブリックコメント)の結果について 土壌環境基準 土壌汚染対策法の基準値(土壌汚染対策法施行規則) 土壌環境基準 項目 改正後 改正前 カドミウム 0.003mg/L※ 0.01mg/L トリクロロエチレン 0.01mg/L 0.03mg/L ※カドミウムに係る環境上の条件のうち検液中濃度に係る値にあっては、汚染土壌が地下水面から離れており、か…