抗うつ剤 医薬品
抗コリン作用が最も強く、沈静作用も強い。中枢性抗コリン性副作用(軽い意識障害、錯乱、記憶障害、せん妄など)も生じやすい。起立性低血圧も起こりやすい。どの三環系抗うつ剤でもみられるが、性機能障害もよく起こる。強い激越状態にあり、入眠障害のある比較的若い成人が最もよい適応である。一方、排尿障害、房室ブロック、軽度痴呆などにある高齢者には処方を避けたほうがよい。たとえ若い患者に処方する場合でも、抗コリン性副作用を十分警戒しながら処方する必要がある。その傾眠作用を利用して夜間就寝前に多く飲ませる処方が勧められる。