トルフィンが憎悪を無くした自分はカラッポだと自己を客観視できるようになった話。 幼少の頃、父親を殺されたトルフィンはアシェラッドを憎むことで生きるための力を得た。 だがアシェラッドはトルフィンの第二の父であり死んだ後には憎悪は解消されていた。 それ故、生きる意味を失ったトルフィンは無気力となりただ生きるだけの屍と化したのである。 だがエイナルとの交流により徐々に農業を学ぶことでトルフィンは精神を回復していく。 今回はトルフィンが自分はカラッポな人間であると自己を客観視できるようになった。 それを聞いていたスヴェルケルさんは労働により一つずつできることを学べと助言する。 生きる目的を模索するトル…
富を増やしては失うことを怖れ、怖れを和らげるためにカネを使い、また稼ぐ。 資本主義経済の虚しさと人間の欲望の愚かさを批判したスヴェルケルさんの言葉である。 開墾を進めるトルフィンたちだが切り株を掘り起こすには人力では限界があった。 奴隷身分から解放されるためには、畑をやって作物を売り、自分の身を買い戻さねばならない。 奉公人たちがウマを貸してくれず途方に暮れていた所、スヴェルケルさんに声をかけられる。 野良仕事を代償にウマを貸してもらう契約を結ぶことになり、開墾は一気に進んで行く。 そんな中、スヴェルケルさんは大旦那であることが判明し旦那様と犬猿の仲でもあった。 スヴェルケルさんは息子が分を弁…
エイナルがトルフィンの過去を知り複雑な感情に苛まれるが結果としてトルフィンを受容する話。 奴隷殺しゲームの騒動は傭兵のボス:蛇の介入により鎮圧された。 だが蛇はトルフィンを試すために奇襲を仕掛け、トルフィンは見事にそれを迎撃する。 これを見て周囲は驚愕!トルフィンが元・戦士であったことが皆にバレてしまうことになる。 戦士に家族を殺されたため戦士を嫌っていたエイナルはトルフィンに複雑な感情を抱く。 だがトルフィンが人の善意を知らなかったり毎晩魘される姿を見たりして考えを改める。 トルフィンの過去を慮ったエイナルはトルフィンを受容することに決め、トルフィンが救われる。 エイナルがトルフィンの戦士と…
A-part:奴隷身分の建前と実態、B-part:奴隷編もう一人の主役級!ボンボン息子オルマルくんが登場。 A-partではエイナルが領主ケティルに解放の建前を説明され労働意欲を喚起させるがすぐに実態を知る。 現場の奉公人たちはトルフィンたち奴隷を虐め食事の中抜きや作業の押し付けなどを行っていたのだ。 エイナルは不服を持ちケティルに訴えようとするが、ケティルの愛人アルネイズに一目惚れし矛を収める。 B-partでは奴隷編で一番成長するオルマルくんが登場。農場一個丸々潰してオルマルくんは大人になるのだ。 初期のオルマルくんは反抗期真っ只中であり農場を継ぐの嫌がり仕事を覚えようとせず戦での武功を夢…
ヴィンランド・サガで一番面白い奴隷編がついにアニメ化。第1話は農夫エイナル過去が描かれる。 エイナルはこの後新大陸にまでトルフィンについていくことになる唯一無二の親友キャラ。 アニメ版では故郷の村がヴァイキングに侵略されるシーンが1話分丸々使って詳細に描かれる。 原作のエイナルって母と妹いたんだっけ?目の前で二人とも殺されエイナルは奴隷として売られる。 海を渡っての輸送中に死ねばそのまま海に捨てられるし奴隷市場で逃げても直に捕まる。 逃亡に失敗したエイナルは諦念に駆られ、ついにケティル農場に売られることになる。 はたしてエイナルくんは自分の身を自分で購入し自分を解放することができるのか!? エ…