↑Skull reconstructions of Pachyrhinosaurus spp. Scale bars are 1m. 2010年代から始まった怒涛の角竜の命名ラッシュにより、ケラトプス科はずいぶんと構成メンバーの数を増やした。ド派手な装飾を備えたものがずいぶん目に付くようになったその中にあって、命名当時から今日に至るまで異彩を放っているのがパキリノサウルス――(ホーナーらによるアケロウサウルスの産出報告までは)角竜の花形たるケラトプス科において唯一、角らしい角を顔面から失った恐竜である。異端の角竜として知られてきたパキリノサウルスだが、その実ケラトプス科のなかでもよく栄えたもの…