Twilight Zone: The Movie
脚本家ロッド・サーリングが作り上げた往年のテレビシリーズ『トワイライト・ゾーン』(邦題『未知の世界』、後に『ミステリー・ゾーン』に改題)の豪華映画版。当時勢いのあった若手監督4人が集まり、テレビ版をリメイクしたオムニバス形式の映画となった(ジョン・ランディス監督のセグメント1のみオリジナル脚本)。脚本家にジョージ・クレイトン・ジョンソンとリチャード・マシスンというテレビ版に参加していた大ヴェテランを起用したのも、オリジナルへの敬意の表れである。
公開当時はジョン・ランディスによる笑いと恐怖に満ちたプロローグと、『マッドマックス』ジョージ・ミラーの豪腕ねじ伏せる迫力満点のセグメント4(名作『2万フィートの悪夢』リメイク)が好評だったものの、他のエピソードは食い足りないとの声が多かったが、本国アメリカではヒットした。
テレビ版にも参加していたジェリー・ゴールドスミスの音楽は、各エピソードにまるで違う楽曲を付け、出来損ないの作品を格上に押し上げたと高い評価を得ていた秀作。
セグメント1でのヴェトナム戦争場面撮影中のヘリコプター事故により、主演のヴィク・モローと2人の子役が死亡し、裁判沙汰にもなった作品としても有名である。この事故によりセグメント1のラストは改変され、また落ち込んだジョン・ランディスは以降キャリアの低下を招くこととなる。
尚、権利関係が複雑な本作は、2008年3月にようやくDVDリリースとなった。
トワイライトゾーン〜超次元の体験 オリジナル・サウンド・トラック