鉄の棒を螺旋状にクルクルと巻いたスプリングは誰でも知っていると思いますが、一本の鉄棒がスプリングとして使われていると聞くと、ハテ?と思われる方もいらっしゃるでしょう… トーションバー・スプリング 空冷911(964モデル以前)は、サスペンションにトーションバー・スプリングが使われています。「捻り棒」と呼んだほうが分かり易いかも知れません。仕組みとしては、棒(トーションバー)の端がボディに固定されており、もう一方の端はサスペンション・アームに固定されています。路面の凹凸でサスペンションが上下すると、棒が回転方向に捻られるので反力が発生し、それがスプリングの代わりになります。50年以上前に設計され…