明け方にドアホンの音で起こされた。まだ時刻は日の出の少し前。完全に寝ていたところにチャイムが鳴り、飛び起きることになった。ドアホンにはカメラもついていて、モニター越しに会話ができる。しかし画面には何も映っていない。誰もいない玄関前の風景が、大雨による飛沫と共に表示されているだけ。 念のために玄関を開けるも、もちろん誰もいない。昨夜から始まった台風によって、とんでもない量の雨が降り続いていて、玄関ドアから外に出るだけで身体が濡れてしまった。 事故物件の日本史 (祥伝社新書) 作者:大塚ひかり 祥伝社 Amazon 今日の午前中は、そのドアホンの誤作動が何度もあった。午後になって晴れてからも、不具…