マリア・ドゥエニャスの《カプリース》を聴く夜 今晩は、今日リリースされたばかりのマリア・ドゥエニャスのパガニーニ《カプリース》のアルバムを聴いています。 ドゥエニャスといえば、つい先日グラミー賞を受賞したオルティスの管弦楽作品《Altar de Cuerda》(弦の祭壇)の圧倒的な演奏に打ちのめされたばかりです。フルオーケストラと対等に渡り合う力強いヴァイオリンに驚かされました。その興奮がまだ冷めないうちに、新たなアルバムを聴けるのは嬉しい限りです。 再生ボタンを押すと、第1曲から「これは…!」と思いました。パガニーニの《カプリース》は、ヴァイオリニストが技巧の高さを示すためのデモンストレーシ…