開会式当日に複数のTGV路線にサボタージュがあり、どうなることかと心配させたパリ五輪だが、大きな影響をもたらすインシデントは発生しなかった。東京五輪では4.5億回の攻撃をしのぎ切ったが、今回はそれに10倍する攻撃があるとの観測もあった(*1)。しかし結果は、 ・影響度の低い「セキュリティ事象」が119件 ・悪意ある攻撃者が標的攻撃に成功したものが22件 ・約40の美術館がランサム被害にあったが、大会関連システムに影響なし だった(*2)。まずは安心できた結果だが、東京五輪の時にある有識者が言っていた「五輪妨害は目立ちたい愉快犯が中心で、サイバー攻撃者の主流がカネ目当てになった今、五輪は良いター…