古本で買った1985年刊行の本。当時、新潮社が出した「エッセイ おとなの時間」シリーズの一冊で編者は、作家の辻邦生さん。言葉がらみのエッセイを集めている。当たり前だが、執筆陣のほとんどは鬼籍に入っている。敬称略で、丸谷才一、和田誠、加藤周一、遠藤周作、富岡多恵子などなど。存命なのは、塩野七生さんくらいか。外国勢は、ギリシャの遺跡を発見したシュリーマンと、よく知らない人だがギルバート・ハイエットという人。どちらも複数の言語をものにした人らしい。 外国語ABZ (エッセイ・おとなの時間) 新潮社 Amazon 「キリスト教の人間にはその手があったか」と思わされることを、そのハイエットさんが書いてい…