エニックス(現スクウェア・エニックス)より1998年9月25日に発売されたゲームボーイ用RPG。
ドラゴンクエストシリーズに登場するおなじみのモンスターを仲間にして、強力なモンスターへと育成する「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズの第1作目。
「ドラゴンクエストVI 幻の大地」に登場したテリーの少年時代の物語。「ワルぼう」という怪しいモンスターによって連れ去られた姉のミレーユを探しだすため、「タイジュの国」を訪れた主人公のテリーは、モンスター同士が闘う星降りの大会で優勝すれば姉の居場所がわかると教えられる。テリーは妖精「わたぼう」やモンスターじいさんの力を借りて、旅の扉を通じて数々の異世界を冒険し、モンスターマスターを目指すことになる。エンディングを迎えた後も、最強のモンスターマスターを目指す冒険が続く。
テリーは戦闘に参加せす、3体のモンスターでパーティを組んで戦う。モンスターはアイテムを与えることで仲間になる確率を上げることができる。戦闘を重ねてモンスターをレベルアップさせ、より強力なモンスターへと育て上げていく。戦闘は作戦システムを採用しており、どの作戦を選択するかによってモンスターの性格が変化する。性格によっては戦闘中に様々な効果が発生したり、後述する「配合」の相性にも影響する。旅の扉から訪れる異世界は、自動生成ダンジョンとなっており、最深部ではイベントが発生、ボスモンスターを倒すとクリアとなる。
本作のモンスターには性格のほかにも、オスとメスの性別や、スライム系やドラゴン系など種別を表す系統が設定されており、オスとメスのモンスターを「配合」させるとモンスターの卵が生まれる。系統や受け継ぐ特技を考慮して配合を重ねることで、より強力なモンスターが生み出せる。ただし性格の相性が悪いと、配合させることができない。タイジュの国にあるモンスター牧場では、冒険に連れていけないモンスターや卵を預けることができる。
本作の発売時はゲームボーイカラーの発売前だったが、ゲームボーイカラーのカラー表示に対応している。
通信ケーブルで接続することで、他のプレイヤーと通信対戦したり、他のプレイヤーと自分のモンスターを配合させることが可能。通信での配合は両方のプレイヤーが卵をひとつずつ入手できる。
2002年には、本作と続編の「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵」をプレイステーションにカップリング移植した「ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち」が発売された。
2012年5月31日には、ニンテンドー3DSでリメイクした「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」が発売された。モンスターの数も600種類以上となり、スカウトアタックなど新たな機能が追加されている。
シンセサイザー組曲「ドラゴンクエストモンスターズ」~テリーのワンダーランド~
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D - 3DS