「金魚の夢」を読んだ。この本の変わっているところは、向田邦子「著」じゃなくて「原作」というところ。ドラマの放送台本を別の人が小説化したものだった。文章の違いなど細かなことは分からないけど、視点や展開など、物語の中に向田邦子成分はたっぷりとあったので、個人的には問題なく入り込めるものばかりだった。 きんぎょの夢 (文春文庫 む 1-14) 文藝春秋 Amazon 収められているのは「金魚の夢」「母の贈り物」「毛糸の指輪」の3編。どの作品にも、脆くて危うい世界が広がる。簡単なあらすじと感想を話していく。 金魚の夢 母の贈物 毛糸の指輪 向田邦子成分はしっかり入っている (おまけ)違いは「引っかかり…