「利己的な遺伝子」で良く知られるドーキンスですが、その出版の直後に続けて書かれたのがこの「遺伝子の川」です。 1995年の出版ですが、文庫版としては2014年になって発行されました。 文庫版あとがきとして、訳者の垂水雄二さんが「内容は古びていない」と書いていますが、まあ部分的にはそういったところはあったとしても、全体としては言えるでしょう。 同年の生物学者、スティーブン・ジェイ・グールドはすでに鬼籍に入ってしまいましたが、グールドとドーキンスは激しい論争を繰り広げてきたそうです。 ドーキンスの特徴は、「利己的な遺伝子」「遺伝子の川」といった比喩表現が巧みであることです。 そのため、多くの読者を…