《世界はいま、核の恐怖の果てにある破局か、それとも、より安全な共生の未来か、どちらの道へ進むかの分岐にある。 米国と中国の覇権争いを筆頭に、欧州・アジア・中東で国家間の対立が熱を帯び、核戦争の不安を高めている。 一方で、だからこそ協調の価値を見いだし、国家の枠組みを超えて「核なき世界」をめざす潮流も勢いづいている》(8月6日付朝日新聞社説) 言うまでもなく、世界は<より安全な共生の未来>を選択しなければ<核の恐怖の果てにある破局>に陥るなどといったおどろおどろしき「分岐点」にはいない。確かに核が実在する限り、核が使用されかねない危険とは隣り合わせにある。が、だからといって簡単に核は使用できるも…