刺激的なタイトルだ。普通に考えれば、「良い側面」をアピールしていかないと政党が権力を取ることなどないだろう。歴史的に良し悪しを判断するとなると「誰の(利益の)ために」「何の目的で」「政策はうまくいったのか」などを突き詰めることが重要だ。これは別にナチスやヒトラーがやったことに限らないはずである。SNSなどで様々な意見を(必要以上に)目にする世の中になり、反射的・短絡的な反応を見せる人も少なくない。中には、わざと「逆張り」して耳目をひきたい人もいるみたいだ。この冊子が生まれた背景にはそんな理由もあるのだろう。 著者の一人によると、小論文を教える予備校教師による、指導する女子高生が「ヒトラーのファ…