Nat King Cole
アメリカのジャズ・ピアニスト&シンガー。ピアノ・ギター・ベースのキング・コール・トリオで一世を風靡。後には主に歌手として活躍。歌手ナタリー・コールは娘。
1919年3月17日、アラバマ州モンゴメリー生まれ。本名ナサニエル・アダムズ・コールズ(Nathaniel Adams Coles)。
1937年頃、オスカー・ムーア(ギター)、ウェズリー・プリンス(ベース)と共にトリオ「キング・コール・スウィングスターズ」を結成。ボブ・ルイスにより「キング」の愛称が付けられる。
トリオ名は後に「キング・コール・アンド・ヒズ・スウィング・トリオ」に改名。さらに1939年には「キング・コール・トリオ」と改名。
1942年、ウェズリー・プリンスがトリオを脱け、ジョニー・ミラーが加わる。
1943年、キャピトル・レコーズと契約。自ら作曲した「Straighten Up and Fly Right」(43年11月30日録音)が大ヒット。
1946年、歌手のマリア・ホーキンズ・エリントンと出会い、1947年に前妻と離婚し、1948年3月28日にマリアと再婚。彼女の影響で、急速にポップスに傾斜し、歌に重点を移す。
1948年、ジョニー・ミラーがトリオを脱け、ジャック・コンスタンツォがボンゴで参加。トリオ名は「ナット・キング・コール・アンド・ヒズ・トリオ」となる。
1950年7月9日、バラッド「Mona Lisa」(3月11日録音)が大ヒット。以後、もっぱら歌手として活躍。
1951年、レス・バクスターの下で働いていた編曲家ネルソン・リドルとのチームを組み、8月17日、「Unforgettable」が録音される。
1953年、フリッツ・ラングの映画『ブルー・ガーディニア』(『青いガーディニア』)に本人役で出演、主題歌も歌った。
1956年11月5日、コールが司会を務めるNBCのTV番組『The Nat King Cole Show』が放映開始。当初は15分枠だったが、1957年7月に30分枠に拡大。1957年12月17日に放映終了。
1965年2月15日、サンタモニカの病院で肺ガンにより逝去。
1991年、娘のナタリーは、父の録音とのデュエット曲「Unforgettable」を発表、グラミー賞を受賞した。
映画『市民ケーン』(1941)、『チャイナ・ゲイト』China Gate(1957)、『セントルイス・ブルース』(1958)、『キャット・バルー』(1965)にも出演。
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目黒シネマで。ハロルド・ライミス督。1993年。 長らく観たかったタイムループもののクラシック。公開時点は佳作という程度だったものが月日を経て評価が高まっていった感じか。 哲学的側面にフォーカスしたいビル・マーレイとロマンティックに仕立てたいハロルド・ライミスが衝突、製作は難航し、20年来の関係も崩壊したとのことですが、良いバランスでまとまっているのでは。 同じ1日を繰り返している間に何故に善人になっていくのか。エゴを満たすことにも飽きて倦んで絶望し、自死を繰り返した後に、「どうせなら」という感じで善行を試みるようになる流れに説得力がある。仏教的という受け止めもあるよう(フィル=菩薩)。 毎朝…