現在、モーツァルトのセレナードには13までの番号が付されていますが、その末尾に位置する10, 11そして12番は管楽のための作品、いわゆる"Wind Serenades"となっています。 これらの内、最大の規模を誇り、そしておそらく最も有名なものは、「第10番 変ロ長調 K.361(370a) "グラン・パルティータ"」かと思いますが、同曲については既に以下の記事で簡単に触れていることもあるので、今回はモーツァルト最後の管楽セレナードとなった「第12番 ハ短調 K.388(384a) "ナハトムジーク"」をご紹介しましょう。 mozart-cafe.hatenablog.com はじめに、標題…