トリカブト(北アルプス・涸沢カールで、2019年8月10日撮影) 『記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?』(2007年発行、ダイヤモンド社)というタイトルの本を図書館で見つけた時には、ヒヤリとしました。昔を思い出しました。 脳科学者の泰羅(たいら)雅登・元東京医科歯科大大学院教授らの著書。 泰羅教授らはニホンザルを使った実験で、特定の行き先を目指している時だけに活動する神経細胞を、脳の頭頂葉(とうちょうよう)という❝頭のてっぺんのやや後ろの部分❞の内側で見つけました。 これは、通い慣れた道順なら、意識がぼんやりしていても、「カーナビ」のように目的地にたどり着こうとする神経細胞…