『馬の惑星』 星野 博美著 星野さんは馬に思い入れがある。当方は馬には興味がないが、馬を訪ねて出かけられた旅には興味がある。 最初は蒙古馬を訪ねてモンゴルへ。そこで国家的祝祭の「ナーダム祭」を見学。15キロから30キロという長距離の競馬があり、これは馬の負担を考えて騎手は6歳から12歳までの子供だけだという。さすがモンゴル帝国の末裔、幼いながら死の危険を犯しての競馬のようだ。 モンゴルの次はスペインのアンダルシア地方へ。ここはアンダルシアンという馬の原産地らしい。修道士たちによって純血種が守られたという馬の歴史や、馬祭りの話もさることながら、イスラムが色濃く残ったこの地の歴史の話が面白かった。…