まずは、尼港事件で犠牲者となられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。 シベリア出兵中の1920年(大正9年)3月12日、 ロシア極東部、ハバロフスク地方にあるニコライエフスク=尼港で日本人捕虜などが殺害される事件= 尼港事件の発端がおきます。 (尼港市に日本軍が駐留したわけ) ニコライエフスクは、ロシア極東部、ハバロフスク地方のオホーツク海河口にある都市でロシアの太平洋側、樺太の北端に近い場所です。昔はここを尼港(にこう)と呼んでいました。 事件当時、ロシアの地だったここ尼港には1万7千人あまりが住んでいました。 そのうち日本人は日本陸軍の二個歩兵中隊の約260名と、その家族の婦女子440名の…