先日の日経新聞で「経済教室」というコラム欄にカリフォルニア大サンディエゴ校教授ウリケ・シェーデ氏の寄稿した記事が興味深かった。 『「ニッポン入ってる」に企業の活路』という題名で、その内容は漠然と頭で感じていたことを明確に言語化してくれたような印象を持った。 「ニッポン入ってる」というのは、シェーデ教授が「ジャパン・インサイド」と呼んでいる戦略の転換を意味している。 かつての日本経済は、家電から自動車など高品質な製品を大量生産し、「メード・イン・ジャパン」というラベルが日本製品の優位性を象徴していた。だがやがて新興国が製造技術を習得し低コストで製造販売できるようになると日本の優位性は失われていく…