feat. New Order 階段から降りてきた僕を見てユミコは小さな悲鳴をあげた。そして直ぐ、車で病院に連れて行ってくれた。 僕の額は、2針ほど縫うことになりユミコは僕とステイシーに謝り続けた。 ユミコの横で項垂れるヤスは僕を見ようとはしなかった。 きっとこんな風に母親に心配かけたのは初めてに違いない。 そう思うと怪我よりも心の方が、ギュッと痛んだ。 ねえ、ヤス?君は今まで〝無関心〟という鎧を被ってどれだけの人を悲しませてきたの? 君と仲良くなりたがった子たくさんいたはずだよ?だって君は、人を惹きつける何かがあるもの。 君は頭が良いから、自分を守るため感情をセーブするようになったんだろうけ…