ニーベルングの歌(Das Nibelungenlied)
ドイツ中世の英雄叙事詩。民族大移動時代の伝説を素材にして1200年ごろ成立したと推定される。英雄ジークフリート(中世ドイツ語では、ジーフリト)の冒険と死、その妻グリームヒルドの復讐、ブルグント族の滅亡を描く。古代ゲルマン人の悲劇的宿命観が基調。
この物語は『エッダ』『ヴォルスンガ・サガ』にも描かれており、その中でジークフリートはシグルズと呼ばれている。後にヘッベルの戯曲や、ワーグナーの楽劇に脚色された『ニーベルングの指輪(Der Ring des Nibelungen)』が有名。