Native American〔英〕
直訳すればアメリカ先住民(族)。いわゆる「インディアン」の言い換え語*1。 定義からすればイヌイットもインディオスも全部ここに入りそうだが*2、実際には北米の諸部族の総称*3として用いられる事がほとんどである。 とてもややこしいことに、最近のアメリカ人が自称を「Native」としており(つまりコーカソイドやニグロイドのネイティヴ・アメリカンがいるわけ)その北米先住民の皆さんはいまだに自分たちを「インディアン」と言っていたりする。
*1:もっとも、アメリカ大陸がインドでない以上、インディアンは意味からして大間違いなので、これをPC的な「言い換え」と表現するのは語弊がある気もする
*2:というか英単語Native Americanはそういう意味ですが
*3:カタカナ語のインディアンにほぼ相当
先月、実家に帰ったとき、本棚で懐かしい本と再会した。 マイケル・ドリス「朝の少女」。 そうそう、こんな本もあったんだった、と ページをめくってみると、 この本を初めて手にした時のことが鮮明に蘇ってきた。 本はタイム・カプセルだと思う。 初めて読んだ時の気持ちや空気感が閉じ込められている。 あの頃はずいぶん話題になった本だから もしかすると、このブログを読んでくださっている方の 本棚にも並んでいるかもしれない。 もう18年も前に買った本で、その当時、本屋さんへ行くと マイケル・ドリスの他の本とともに、この本が 山ほど平積みにされていたものだけれど 最近は全く見かけない。 著者が亡くなっていること…
「いい知らせと悪い知らせがある」 「悪い知らせは君が」 「決して元には戻れないこと」 「娘の死を埋められるものなどどこにもない」 「いい知らせは事実を受け入れ苦しめば」 「娘と心の中で会えること」 「娘がくれた愛も喜びも」 「覚えていられる」 「痛みから逃げちゃダメなんだ」 「逃げると失う」 「娘との思い出のすべてを」 「初めての一歩から最後の笑顔まで」 「とことん悲しむんだ」 「ともに生きたいなら」
10月末に、約1ヶ月かけて読み終わった「 ネイティヴ・アメリカンの口承史」のポーラ・アンダーウッド著『一万年の旅路』。 この本は、モンゴロイドの一族が、長年安住の地として住んでいたユーラシア大陸から、海に呑まれる寸前のベーリング陸橋を命がけで渡り北アメリカ大陸へ。そこからもカナダ北西部での冬越え、現代でも困難なロッキー山脈越え、米中西部の巨大な砂漠の横断など数々の困難を乗り越えて、ついに五大湖南岸の「新たな安住の地を獲得」した大いなる旅路の物語なのである。 その一族というのが、ネイティヴ・アメリカンといわれる北アメリカの先住民・イロコイ族(現在もイロコイ連邦として存続)。 彼らが重要な事項を決…
工作員しか使ってない用語かも知れませんが 結構目にする「ガラパゴス」という用語。 ダーウィンの進化論において重視された島が語源ですね。 ガラパゴス諸島は南米から距離のある海洋の島々で 哺乳類と両生類がおらず、爬虫類のイグアナが 大型化したり、陸イグアナと海イグアナに 分かれて「進化」したり、ゾウガメが闊歩していたりする。 なおゾウガメのような陸亀だけでなく 海亀も肺呼吸の爬虫類で、 両生類のようなエラ呼吸はしないそうです。 携帯電話の業界では、「スマートフォン」でないものを 「ガラケー」(ガラパゴス携帯)と呼び、遅れたものの 代名詞みたいにされていますが、日本だけの現象だそうです。 一方で「多…
明日は「立冬」。暦の上では冬の始まりだ。 昨夜から今朝にかけては、嵐のような雨と風。 今朝は、街路樹の葉っぱも、いっぱい落ちていた。 公園の木々の葉も色付いている。 ススキもきれいに白い穂を揺らしている。 明日からは三重県のヤマギシの村・豊里実顕地に出張だ。 また、暫くブログにご無沙汰となるし、今夜は時間があるので、再読中の本のおしゃべりをする。 ◇ポーラ・アンダーウッド著『一万年の旅路』を再読中 先日、約1ヶ月かけて読み終わった「 ネイティヴ・アメリカンの口承史」のポーラ・アンダーウッド著『一万年の旅路』を、今週初めから再読している。 540ページほどの部厚い本なのだけれど、どうしても、もう…
この書籍『一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史』が刊行されたのは25年前。 500ページを超える分厚い本だ。 読み出したのは1ヵ月前、途中で小栗康平監督の映画に出会ったこともあって、それ関連の本を読んだりして中断のときもあったが、先週、やっと読み終わった。 北アメリカの先住民であるネイティブ・アメリカンのイロコイ族の成り立ちの物語だ。 著者は、イロコイ族の系譜をひく女性。一万年間語り継がれた一族の大いなる旅路を、書籍にまとめたものなのだ。 イロコイ族は記述ではなく口承で、脈々とその歴史と、その時々に得た知恵を継承してきた。 物語ははるか一万年以上も前、アフリカ大陸からアジア大陸を旅し、…
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」を観た。 「レイジング・ブル」、「グッドフェローズ」、「ギャング・オブ・ニューヨーク」、「ディパーテッド」などのマーティン・スコセッシ監督が、アメリカ先住民連続殺人事件について描いたノンフィクション小説「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」を原作に描いたサスペンス。出演はマーティン・スコセッシ作品の常連主演であるレオナルド・ディカプリオ&ロバート・デ・ニーロに加え、「ブラック・スキャンダル」のジェシー・プレモンス、「ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択」のリリー・グラッドストーン、「インターステラ―」のジョン・リスゴーなどの豪華キャスト…
どういう仕組みなのか、YouTubeで 「講演番号 関西の巨大古墳は誰が造った?その2 講師:内倉武久」 などで検索しても、「その1」や「その3」が全然出てこず、 全く関係ないようなのが上位にあがってくる事があります。 「武内宿禰 内倉武久」などでも同様です。 上がってくる(ゴリ押しされてる)動画の質の低さに 閉口するというか・・・。 まぁ内倉先生の講演も、タイトルが大きく違っても 内容は重複が多かったり、何でも九州に結びつける傾向が あったりもしますが、そういう方向から見る方なのだと 知った上で、その方向からの見方を学んでみる分には 新しい見方の獲得はプラスになるでしょう。 一つの見方を獲得…
2020年作品、ジョシュ・ブーン監督、ブルー・ハント ヘンリー・ザガ メイジー・ウィリアムズ アニャ・テイラー=ジョイ チャーリー・ヒートン アリシー・ブラガ トーマス・キー コルビ・ギャネット出演。「父は心のなかには良い熊と悪い熊が住んでいると言った。 『どちらが勝つの?』と私はたずねた。それは自分次第だよと父(アダム・ビーチ)は答えた」。 ネイティヴ・アメリカンの保留地を竜巻が襲い、少女ダニー(ブルー・ハント)は父とともに避難するが、父は何者かに殺され、ダニーは気がつくとベッドの上で拘束されていた。 ドクター・セシリア(アリシー・ブラガ)はダニーに、ここはミュータントの隔離施設であり、ダニ…
僕が興味を持っているアメリカのコメディ・グループに、「ファイアサイン・シアターFiresign Theatre」という人たちがいる。 彼らは、SF的なオーディオ・コメディ(耳で聞くコメディドラマ)を作ったグループで、主に、大学生やヒッピーたちに70年代に人気があった。イギリスにモンティ・パイソンと言う、シュールな芸風で全世界のコメディに影響を与え、「コメディ界のビートルズ」と呼ばれるグループがいるのだが、ファイアサイン・シアターは、モンティ・パイソンと同じく「コメディ界のビートルズ」と言われたり、「アメリカのモンティ・パイソン」と説明されたりする。 ⭐「アメリカのモンティ•パイソン」「コメディ…
この書籍『一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史』が出たのは25年前であるので、すでに読んだことがある人は多いのではないかと思う。 ネイティヴ・アメリカンというのは、北アメリカの先住民であるイロコイ族。 彼らが重要な事項を決定する際は、全員が納得するまで話し合う。そこで彼らが何より優先して考えなければならないことは、現世代のことではなく、これから生まれ来る世代が、自分たちより悪い環境で暮らすことがないよう、心を配り決定を下す。 今なお続いているイロコイ族のこのような知恵と実践は、民主主義の一つの原点としてアメリカ建国、国際連盟や国際連合にも影響を与えたと言われている…
古事記や日本書紀に出てくる初期の人皇家は 皇位継承をめぐって血族同士の殺し合いをしている かのように描かれている。 けれど、実際は人種が違うのだと思う。 そもそも人皇初代の即位にしても それ以前の「神話」にしても 殺しが無いわけではないのだけれど 「血族同士の殺し合い」が酷くなるのは 偽の仁徳天皇・大鷦鷯や雄略天皇ら 高句麗系の疑いがある「倭の五王」からで 藤原氏や桓武天皇が権力を握るまで テロや陰謀が繰り返されている。 前世の私にも落ち度はあっただろうけれど 「血族同士の殺し合い」をしてる皇族全てを 「自」とは感じないのもまた事実だ。 あれを「自」と感じる方は、 かなり危険人物ではなかろうか…
'23/09/12 【ウィキペディア版】 :シルバートン(英語: Silverton)は、アメリカ合衆国コロラド州サンファン郡の郡庁所在地であり、同郡で最も人口の多い地区で、唯一市町村として登録された法定の町である。 ----------------------------------------------------------------------------------------- 【X版】 #シルバートン_(コロラド州) 標・ア惇(しるべ・あとん): 明治時代に「三河の鉱山王」と呼ばれた、三河県豊田市頃等通(ころら-どおり)出身の実業家。 三河最大の金鉱『金王金山(きんのう_きん…
1848年、米墨戦争*1によってアメリカの領土となったばかりのカリフォルニアで砂金が発見されました。その噂が広まり、12月には大統領によって公式発表されました。 "climbed aboard 'n hang on for the wildest ride in the wilderness!!"『荒野の暴れん坊に乗り込んだら、しっかり摑まりな!』 翌1849年になると、西部アメリカに開拓者たち(=フォーティナイナー)が大量に押し寄せ、ゴールドラッシュが始まります。 ストーリー アメリカ西部の金鉱 駅舎 無人の坑道 鍾乳洞 ナチュラル・アーチ・ブリッジ サボテン峡谷 オポッサム・ツリー コヨー…
< 28 > 約束の地 と 神武東征 旧約聖書で「約束の地」というのは 「ヤーウェ神がイスラエル民族に与えると 約束した地」のようです。 カナーン人が住んでいた、現在の イスラエルとかパレスチナの地あたり だけではなく、ナイル川から ユーフラテス川までという かなり広い範囲らしく、「シオニズム」 の対象地となっているようです。 遠い昔の異国を舞台とした 物語として読むと、 「ふぅん、そうなのか」で済ませがち かも知れません。 けれど、それを口実として今現在も 領土問題とか紛争、虐待などがある という事実があり、由々しき問題です。 そして・・・カナーンの地を征服した 旧約聖書のヨシュアという人物…
『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』での演技と歌も素晴らしかったライリー・キーオの初監督作(ジーナ・ギャメルとの共同監督)『War Pony』は、ネイティヴ・アメリカンのラコタ族の若者達の日々を描いた青春映画。言うまでもなくライリー・キーオはエルヴィス・プレスリーの孫であるわけだが、エルヴィスは自身がネイティヴ・アメリカンのチェロキー族の血を引いていることに誇りを持っていたらしいので(彼の主演作である『G.I.ブルース』や『燃える平原児 』で主人公がネイティヴ・アメリカンの血を引いている設定になっているのはそれを踏まえてのもの)、ライリー・キーオがこうやってネイテ…
< 27 > 大本の雛形経綸 大本教は大正十年に一度弾圧された後、再び目覚しい発展を遂げ、 昭和十一年に、もはや復興は不可能だろうと思われるほどの大弾圧を受け、 そこからまた立ち上がりました。 そういう大本の姿は、第二次世界大戦で負けながら、驚異的な復興をとげた日本の雛形(プロトタイプ)という話があります。 大本神諭「世界にある事変は、皆明治三十二年から大本の内部に模写(かた)がしてみせてあるぞよ」「この内部のごたごたが世界に出来るぞよ。いつ大本にこういう事 がありたという事を、つけとめておいて下されよ、世界の鏡になる 大本であるから、世界にあること、雛型(かた)を して見せるぞよ」「大本にあ…