成分(一般名) : レボドパ・カルビドパ
製品例 : ネオドパストン錠100mg~250mg、メネシット錠100~250
区分 : 抗パーキンソン剤/配合剤/パーキンソニズム治療剤
パーキンソン病のお薬です。ふるえやこわばりを改善し、体の動作をよくします。
パーキンソン病では、脳内の神経伝達物質「ドパミン」が不足しています。そのため、ドパミン系の神経の働きが悪くなり、手のふるえ、体のこわばり、動作が不自由になるといった症状がでてきます。
このお薬の主成分はレボドパです。レボドパは脳内でドパミンに変化し、ドパミン系の神経を活性化させます。その結果として、パーキンソン病の症状が改善され、体の動きもスムーズになります。
レボドパ製剤はパーキンソン病のもっとも基本的な治療薬です。脳血管障害など別の原因による同様な症状(パーキンソン症候群)にも使用されています。
レボドパのほか、その効力を高める別の成分が配合されています。レボドパだけの薬に比べ、少量で同じ効き目があります。吐き気などの副作用も少し軽減されています。
【適応】
パーキンソン病、パーキンソン症候群。
【応用】
医師の判断で、別の病気に応用されるかもしれません(むずむず脚症候群など)。
副作用で多いのは、吐き気と便秘です。吐き気止めや便秘薬で対処することも可能ですから、医師とよく相談してください。そのほか、めまいや立ちくらみ、動悸、気分の落ち込み、不眠などもみられます。吐き気とめまいは、続けているうちに軽くなることも多いです。
薬が効きすぎたり、逆に不足してくると、舌や口の周りがふるえたり、首や手足が勝手に動くことがあります。また、幻覚や妄想があらわれることもあります。精神症状は高齢の人にでやすいです。ご家族や介護の方も十分に注意してください。
めったにありませんが、重い副作用として「悪性症候群」が知られています。とくに、レボドパの中止時や急激な減量時に要注意です。自分だけの判断で急に薬を止めてしまうのも非常に危険です。万一、高熱、ひどい汗、体のこわばり、意識の乱れなどが現れたら、直ちに医師に連絡してください。
【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
【その他】