ちゃんとわかるための勉強方法を知らない学生というのは、ちゃんとわかっている学生のことがイメージできていない。できない学生ほど「できる奴は、聞いた端からスラスラと理解しているんだろう」みたいにイメージしている。だから、自分が「スラスラとはわからない」ことを、頭が悪くて根本的に向いてないのだ、としか思っていない。 だから、できない学生に最初に教えることの一つは、この勘違いに気づかせることだ。聞いた端からスラスラと理解した奴なんていない。誰しも「わからない」という状態に一定時間耐えつつ考え続けて、少しずつ、「わかる」という状態ににじり寄っていく。近道はあるが、楽な道はない。むしろ、楽な道を探して遠回…