ネズミ男やウサギ女たち。下級国民は、「背中の殻のなかに悲しみをいっぱい詰めたデンデン虫」(新美 南吉)である。心で涙しても人前では笑顔で、滑り落ちやすい山道を登っていく人生である(時折は、慈雨に安らぎ、そよ風になごみ、虹に癒されて)。 黒や赤の全体主義(ファシズムやマルクス主義)は、小さなデンデン虫たちを容赦なく踏みつぶすイデオロギーであり独裁政治である。 小さなデンデン虫たちを守る戦いのフロントラインに立つのは、誰か? ドラッカーは、「キリスト教は全体主義と対峙できるのか?」と問いかけた。 では、日本の自由主義はどうか? 彼らは、全体主義に対峙できるのか? 日本の自由主義は、「ひ弱な花」であ…