今週のお題「ちょっとした夢」 小学生の頃から人間より本が好きだった。本は出版社でつくられていて、出版社では人間が働いていて、本をつくっているのは人間だとわかった後でも、人間より本が好きだった。だから人間よりも本に囲まれて暮らしたかった。 そんな私は図書室が好きだった。どっちを見ても本まみれの空間だから。実家には「本の部屋」と呼んでいる部屋があり両親の蔵書があったし、トイレ前の廊下にまで本棚があった。そんな家庭で育った私でも図書室には感動した。家よりもはるかにたくさんの本があったから。家の本棚もこれぐらいあったらいいのになあと思いながら『はてしない物語』を読んでいたのを覚えている。 そんな私は大…