企業の商号や校名のネーミングの仕事を引き受けることがありますが、その度にネーミングの重要性を実感します。同じ言葉を扱うにしても、他の文章の仕事とは異なるアプローチで取り組みます。 たとえば社名のネーミングの場合、経営者から直接話を聞いたり、理念やフィロソフィや企業の歴史に関する資料を提出してもらいます。 その言語化された情報を、一旦、色や音のような感覚的で感情的な非言語化したイメージに変換します。そのイメージに向けて、見聞きした情報を理詰めで文字を絞り込んでいきます。 感覚的でありながら論理的なそのプロセスは、デザインに似ているかもしれません。文字の選択・意味・音、それらの組み合わせ。そのすべ…