「治すのは良いですけど……」 リファーちゃんの嘆願にミレナパウスさんは歯切れ悪くそういう。そして視線を泉に向ける。ミレナパウスさんもわかってるんだ。あの泉から見てる他の亀人間の事を……まあ実際気づかない筈はない。だって別にあの亀人間たちは隠密的な力を使ってる……とかない。 普通に静にかそこにいるだけだ。実際ただ視力だけで彼らを見つけるのは難しいと思う。なにせ水面揺らすことなく、静かに泳ぐことが出来るようだからね。その技術は凄いといえる。けどそれだけだ。 私達のように肉体のエネルギーとか力とか、そんなのを感じとれる存在なら、普通に気づくことが出来る。それこそ別に視界に入らなくても――キュピーン!…