現在の中国・内蒙古自治区のモンゴル国境近くの地名。1939年、この一帯で日ソ間の武力衝突「ノモンハン事件」が起きた。
なお、日本では「対ソ連の戦争」としてしか認識されていないが、戦場となった「モンゴル人民共和国」(現「モンゴル国」)でも、重大な歴史的事件として扱われている。

概要 日本の陸軍は天皇-大本営陸軍部(参謀本部)-関東軍で組織化されていた。ノモンハン事件は主に辻政信の強行により引き起こされたとされるが、陸軍内の個人的に濃密な人間関係により責任の所在は明確化されなかった。参謀本部では関東軍が独走したせいだと非難し、関東軍は参謀本部が統御しえなかったせいだと主張した。結局、トカゲのしっぽ切りとして責任を負わされたのが、現地軍でありフイ高地で北部陣地を指揮していた第23師団捜索隊・井置栄一中佐であった。彼は第23師団師団長・小松原道太郎中将による全軍撤退の命令が出る前に撤退したとして責任をなすりつけられた。北部陣地が撤退して瓦解したから敗北したのだと。こうして…