事業ラインの事業部長など幹部の人は常に業績の推移に目を光らせる。もちろん、期初にコミットした数字を達成することが、大きな責任だからだ。しかし、それだけではない。中長期的にどのように成長または、事業構造を変革していくかに向き合っている。後者を考える場合、どれだけの方がM&Aを一つの手段として手の内に握りしめて日々行動しているだろうか。 例えば、事業部長にはビジョンがある。事業をどの方向に進めるのかだ。ほとんどの方は、例えば、中期経営計画を策定しても、製品計画やコストダウン計画、組織改革計画などにその範囲をとどめている。そして、その手段は手の内にある経営資源+αを前提として検討する。即ち、よく言わ…