ゲーリー・クーパーはいい、以前書いた「モロッコ」という映画では、若き日のゲーリー・クーパーを見ることができたが、この「真昼の決闘」では、ベテランで、渋い魅力を増したゲーリー・クーパーを見ることができる、どちらのゲーリー・クーパーもステキなのだが、この「真昼の決闘」で一つ言えることは、この映画のゲーリー・クーパーはカッコいい、とにかく、では、どんなところがカッコいいのか? 実は、この映画ではほとんどの部分、ゲーリー・クーパーは ‘カッコいい’ という表現からは遠い役回りを演じている、映画の3分の2くらいにおいてはゲーリー・クーパーのカッコ良さは観られない、観られるのは、長年、友であり、味方であり…