1969年から1972年に渡って生産された、初代GT-Rの愛称。
第一世代GT-R最初のモデルでもある。
正式名称は「日産スカイライン2000GT-R」であり、車両形式名は「PGC10(4ドアセダン)」「KPGC10(2ドアクーペ)」
ベースモデルとの大きな違いは、レーシングエンジンをベースに開発したS20型エンジンを搭載した事にある。
当時の乗用車に積むには余りにもオーバースペックなエンジンであり、その事がこのクルマの名声を際立たせる事となった。
その他標準車にあった各種快適装備が外されたり簡易化されたりオプション化されたり、その反対に走行性能を高める装備(専用強化サスペンション、専用強化ブレーキ、オイルクーラー、大型キャブレターなど)が標準装備され、スポーツ走行やレースに大きく傾いたモデルであった。
なお発売時の価格は154万円であり、大卒の初任給が約1万5000円であった当時からすれば非常に高価なクルマであった。
レースにおいては1969年5月のデビューから1972年9月までに通算52勝を挙げ、GT-R伝説の礎となった。